ももカフェガーデンの冬支度
平成28年10月22日(土)、第10回ももカフェを開催しました。7組の参加者の方がお越しくださいました。
今回のももカフェでは、ももカフェガーデンの冬支度をしました。5月、6月のももカフェでつくった鉢植えの花壇は、近所の方や入院中の患者さんにもとても喜ばれました。暑い時期にも元気よく咲き続けてくれた植物たちに感謝の気持ちを伝えながら、作業を進めました。
【冬支度の作業内容】
①鉢植え、花壇を片付ける
②プランターに球根を植え付ける
③花壇に宿根草、球根、ビオラを植え付ける
作業をおこなう際は、工程を説明し、わかりにくい工程はスタッフがそばにつきました。整理や片付けは予測がつきやすいように、移動させる場所にラベリングをして示しました。そうした下準備をすることで、当事者の方も一連の作業に携わることができました。
「こうやってみんなとお話ししながら作業をするのは楽しいな」と、ある当事者の方がおっしゃっていました。近くにいらした当事者の方も同調されていました。共同で作業をする中で、作業を遂行するためにどうしたらよいか考えを出したり、作業を介して交流ができたりするのは、とてもよいことだと思います。
さて、来月は12月に開催するももカフェのクリスマス会の計画をみなさんのアイディアをもとに立てたいと思います。計画を立てて、実行することは、脳の前頭葉がつかさどる「遂行機能」を働かせることにもつながります。みなさん、ご自分が子育てをなさっていた頃や若い頃、どんなふうにクリスマスを日過ごしましたか? クリスマスと言えば何が思い浮かびますか? 楽しめるアイディアをお待ちしております。
今回ももカフェガーデンで植えた植物
宿根草
この時期に地上部でお花をつけているのは、ユーパトリウムだけです。冬になると、地上部の葉は枯れますが、根は気温が氷点下を下回っても枯れません。春になるとこんなお花がももカフェガーデンをにぎやかにしてくれます。
ビオラ
秋植えの苗を購入しました。ビオラやパンジーは一年草として冬越しできる数少ないお花だそうです。霜が降りる前にしっかり根を張れるようにビオラ専用の元肥を土に混ぜました。元気に成長してくれるのを待ちましょう。
球根
サフラン、クロッカス、スノードロップ、ムスカリ、シラー、チューリップ、スイセンを植えました。
スノードロップやスイセンは12月~2月の寒い時期に開花するようです。花壇の中間部は球根をたくさん植えましたね。また、黒いプランターにも球根を植えましたね。冬季~春先にかけて徐々にお花が成長してきますよ。
ももカフェスタッフの学会活動
日本にもさまざまな認知症関連の学会があります。中でも規模の大きい「日本認知症学会」では、年に1回、学術大会を開催しています。ここでは、なぜ認知症になるのかということや、診断法、薬の効果といった基礎研究のほか、リハビリテーション、地域での取り組みといった臨床研究が報告されています。
今回、小林脳神経外科・神経内科病院では2つの演題をポスターにて発表する予定になっています。そのうちのひとつは『認知症カフェ「ももカフェ」の満足度調査(アンケート調査・カフェの運営から得られたこと)』というタイトルで発表します。この調査は、ももカフェを開設する際に出たアイディアで、病院で主催する認知症カフェにどのような要素が求められるのかということを検討したいと思ったことがきっかけではじまりました。参加者の方の希望やお気持ちなどが伝わる内容に仕上げ、ももカフェがよりよいものに発展することや、これから新規に認知症カフェを開設する予定の方に役立つような情報を提供したいと思っています。
学会は12月に開催されます。また、ももカフェ通信のなかでもこの内容をご報告していきますね。