スペシャルゲスト「松澤 卓也さん」
平成28年8月20日(土)、第8回ももカフェを開催しました。5組の参加者の方がお越しくださいました。今回のももカフェの活動の目的は「認知症のお薬について学ぶ」「作業を通して身体を動かし、脳を活性化させる」でした。前回に引き続き、家族交流会もおこないました。
この日はスペシャルゲストとして「せき薬局」の管理薬剤師・松澤さんにお越しいただき、認知症のお薬についてお話をしていただきました。
認知症のお薬は日本では5種類発売されています。商品名では、アリセプト、メマリー、レミニール、イクセロンパッチ、リバスタッチという名前で販売されています。後者の2つはパッチ剤といって貼り薬で効能は一緒です。それぞれ作用機序が異なるので、医師が診察・問診をした結果をもとに処方されています。用量は少しずつ増量し、様子をみながら維持量を決定します。
松澤さんに教えていただいた服薬のポイントは以下の通りです。
服薬のポイント
・飲み忘れをしてしまった場合
朝飲み忘れたら、気がついたうちに飲みましょう。2回飲む薬はお昼頃までであれば朝の分として飲んでもよいです。
・錠剤について
飲み薬の中には同じ錠剤でも水なしでも飲めるОD錠や、粉、ゼリーの形をしたものがあります。もし飲みにくい場合にはご相談ください。
・パッチ剤について
パッチ剤では消化器症状は少ないかわりに発赤やかゆみなどの皮膚症状を起こすことがあります。保湿剤を一緒に使用したり、湿疹に対すお薬を使用したりすることがありますので、この場合も担当の医師にご相談ください。
・飲み忘れないための工夫
1回ごとに飲む薬をセットできる服薬カレンダーがあります(写真)。たくさんの種類のお薬を飲んでいる場合は一包化といって一袋にまとめて服薬する方法もあります。この場合は医師に申し出るとよいそうです。
毎日飲み続けるお薬です。日々、患者さまと関わる中で心配なことや疑問がありましたら、担当の医師や薬剤師の方にご相談ください。
ポーチュラカの挿し芽づくり
6月のももカフェのときに植えたポーチュラカはとても元気に育ち、花壇を明るくしてくれています。ポーチュラカは寒さに弱く、1年草の扱いとなっていますが、朝目にすることで次の年も楽しむことができるのだそうです。挿し芽の適期は7~8月とのことで、今回は当事者の方はスタッフと一緒にポーチュラカの挿し芽づくりをおこないました。
たくさんの茎から、葉と葉の間隔がつまっているものを選ぶのは少しわかりにくい作業でした。しかし、茎を選んでしまえば、5センチくらいの長さにカットするのは易々とできました。ポットの土に挿して、発根するまではおよそ10日かかります。それまでは水が切れないように管理しています。ご自分で作った挿し芽は、その日のももカフェの思い出として持ち帰っていただきました。成長を楽しみながらお世話をしていただければと思います。
うさぎとカメのメロディーで
外での作業のあとは、参加者の方から教えていただいた「うさぎとカメ」のメロディーに合わせて歌う替え歌に挑戦しました。
はじめはメロディーを思い出すために「もしもしカメよカメさんよ」で歌い、次は歌詞の紙を見ながら「年をとるってどんなこと」と「オレオレ対処歌」の2曲を歌いました。頭の中でメロディーを思い出し、手拍子をしたり、うなずきでタイミングをとったりしながら歌いました。とてもよい歌詞なので、この日参加できなかった方ともまた歌う機会があればよいなと思いました。