最近ちょっと元気がない…
「前より歩くのがゆっくりになった」
「外に出るのが少しおっくう」
「食事の量が減ってきた気がする」
年齢を重ねると、こうした変化は誰にでも起こります。
でも実はそれを、“年齢のせい”だけで片づけなくていい場合があります。
そこに関係しているのが、
フレイル と サルコペニア という考え方です。
「元気がない」の正体はひとつじゃない
元気がなくなる理由は、ひとつではありません。
- からだの力が少し落ちてきた
- 気力が出にくくなった
- 人と話す機会が減った
こうしたことが少しずつ重なって起こります。
フレイルとは、
健康な状態と、要介護状態のあいだにある状態のこと。
「からだ」「こころ」「社会とのつながり」が影響し合っています。

サルコペニアってなに?
サルコペニアは、
筋肉量や筋力が低下する状態を指します。
筋肉が減ると、
- 歩くのが不安になる
- つまずきやすくなる
- 外出の機会が減る
するとさらに動かなくなり、
筋力がもっと落ちてしまうという悪循環に入ります。
これが、図にある「フレイルサイクル」です。

食べる・動く・話すはつながっている
図を見ると、フレイルはこんな流れで進みやすいことがわかります。
- 食欲が落ちる
- 食事量が減る
- 栄養が足りなくなる
- 動く力が落ちる
- さらに食欲が落ちる
この流れの中で、
サルコペニア(筋力低下)やフレイルが進みやすくなります。
大切なのは、
どこか一つで止められれば、悪循環を断ち切れるということです。
こころの元気も大切です
フレイルには、精神的な側面もあります。
- 気分が落ち込みやすい
- 何をするのもおっくう
- 集中しづらい
こうした状態が続くと、
動く意欲が下がり、
からだのフレイルも進みやすくなります。
こころとからだは、切り離せません。
人とのつながりが力になる
もうひとつ大切なのが、
社会的フレイルです。
- 閉じこもりがち
- ひとりで食事をすることが多い
- 人と話す機会が少ない
こうした状態は、
知らないうちにフレイルを進めてしまいます。
だからこそ、
人と会う・話す・同じ時間を過ごすことが、とても大切です。
フレイルと認知症の関係
フレイルやサルコペニアが進むと、
- 活動量が減る
- 刺激が減る
- 生活範囲が狭くなる
その結果、
認知機能の低下が進みやすくなることもわかっています。
つまり、
からだを保つことは、脳を守ることにもつながる
ということです。
認知症カフェは、フレイル予防の場
認知症カフェは、
- 外に出るきっかけになる
- 人と話す場がある
- 安心して過ごせる
それだけで、
社会的フレイル・精神的フレイルの予防になります。
お茶を飲む。
誰かの話を聞く。
笑う。
それは、立派な「健康づくり」です。
最後に
「最近ちょっと元気がないな」と感じたとき、
それは気づきのサインかもしれません。
フレイルやサルコペニアは、
早く気づき、無理のない工夫を重ねることで、
進行をゆるやかにできます。
認知症カフェは、
その第一歩を踏み出す場所。
ここでの時間が、
これからの元気につながることを願っています。

