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2025年10月18日(土)にももカフェを開催します。

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ももカフェ通信 no.92

「認知症をもつ人の基本的な人権」についての講話

2025年9月20日のももカフェでは、情報提供として「認知症をもつ人の基本的な人権」についての講話をしました。ちょうど6月にとある地区で講演会の依頼をいただいたときに「人権」についてもお話ししたことがあったので、あらめてももカフェに参加してくださった方にも聞いていただこうと思い準備しました。

認知症をもつ人の「権利」について考えたことはありますか? もしかしたら、自然に彼らの「権利」を尊重する行為をできているかもしれません。でも、あらためて話をすると、気づかなかった部分もあったかもしれませんね。

今回の講話では、「個人として尊重されること」「暮らしの質を保つための権利」「安全・安心のための権利」「ケアにおける重要な権利」の4つの視点に分けて、認知症をもつ人の権利についてお話ししました。こちらの内容についても別の記事にまとめますので、こちらの記事を参考になさってみてください。

タイルでコースター作りをしました

もうひとつはアクティビティーとしてタイルを使ったコースター作りをしました。

まずは、大小のさまざまな色のタイルを木枠の中に並べていきます。色の配置が決まったら、接着剤でタイルを木枠内に貼り付け、乾燥させます。しばらくしたら、目地材を埋め込んでタイルと木枠内の隙間をきれいに埋めていきます。指先の器用さと、色を考える工程を楽しめるアクティビティでしたね。

できあがった作品は今日のももカフェの思い出に持ち帰っていただきました。

認知症ケアを考える上で重要なこと

認知症をもつ人がよりよく暮らすための柱は大きく分けて3つあると私たちは考えています。

ひとつは「薬物療法」です。これは認知症の進行を抑制するために使うわけですが、これだけでは認知症ケアはうまくいかないと肌で感じています。なぜなら薬の効果はとても限局的な上、はっきりとした効果がわからないものだからです。

よく観察していないとわかりにくいですし、そもそも記憶や注意、遂行機能などの認知機能は目に見えにくい症状ですからね。

一方で、認知症をもつ人がよりよく暮らすための柱として「認知症ケア」と「家族の指導」の2つの視点があります。この2つは薬物療法とは対極的なところにあるわけですが、これも重要なことだと考えています。最近は、何が影響しているのかわかりませんが、この2つがどうもおざなりになっていると感じることもありますね。

特に、「認知症ケア」のひとつとして認知症をもつ人との「対話」は大切にしたいです。認知症をもつ人の話に耳を傾ける、話を引き出す、これは認知症ケアをしていく上でとても重要なことです。また、認知症をもつ方を支える「家族」についても、忘れてはならないと思っています。

認知症カフェやオレンジカフェはまさに認知症をもつ人との「対話」の場であり、認知症をもつ人が自己表現ができる場にもなると思います。家族の方も参加できるのも良い点ですね。

まだ参加されたことのない方も歓迎です。ぜひ一度足を運んでみてください。

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